失敗は上達のチャンス!
よくある「困った失敗例」から学ぶ撮影術
2015.07.15「液晶で見たときは気にならなかったのに、後日パソコンで見たらピントが合っていなかった。」
「手ブレ機能付きのカメラなのに、よくブレてしまう。」
「シャッターが押せないときがある。」
こんな経験のある人も多いのでは?
今回は、写真を撮り始めると出てくる「よくある失敗例」を簡単にまとめてみました!
1)どうしてもブレちゃう…
手ぶれの原因は、カメラの構え方とシャッタースピードにあります。
たとえ手ブレ補正機能がついているカメラでも、手でシャッターを切る場合はブレが発生するので、しっかりカメラを固定させましょう。
後の原因は、シャッタースピードが遅いことがほとんど。
一番手っ取り早い解決法は“ISO感度”を上げること。
ISO感度の数値は、設定画面から簡単に上げることができますが、この際あまり上げ過ぎると画面がザラついた、いわゆる“粗い”写真になってしまうので要注意!撮影条件にもよりますが、ISO1600までを目安に撮影するのが安心です。
ブレを防ぐためには、“絞り値”を小さくするのも効果的。
ただ、絞り値を小さくすると、ピントを合わせた位置の前後がボケて写ります。特定の被写体を際立たせたいときはいいですが、画面の隅々までピントを合わせたい風景の撮影には向きません。
自分の撮りたいイメージに合わせて使い分けてみてくださいね。
2)合わせたいものにピントが合わない…
カメラのファインダーを覗くと枠が見られると思いますが、カメラは“手前”の重なった枠からピントを合わせる仕組みになっています。
つまり、AF(オートフォーカス)の自動選択に設定されている場合、どこにピントを合わせるかはカメラが決めるということ!
イメージと違う写真になってしまった場合は、MF(マニュアルフォーカス)に変更して自分でピントを合わせる、もしくは、“絞り値の設定変更”や“フォーカスロック”を覚えておくと便利です。
■絞り値の設定
全面にピントを合わせたい場合は“絞り値を大きく”
一点にピントを合わせたい場合は“絞り値を小さく”
■フォーカスロック
まず、AF(オートフォーカス)の任意選択に設定を変更しましょう。そして、ピントを合わせたい被写体を画面の中央にくるように動かし、シャッターボタンを半押しします。そこにピントを合わせたまま、撮りたい構図に戻してシャッターを切ってください。
このとき、カメラと被写体の距離は出来る限り変えないように注意!
■おまけの困った!「シャッターが切れなくなる…」
AFモードで撮影していると、たまにシャッターが切れなくなることがありませんか?
ピントに関連して、そんなよくある疑問にお答えします!
実は、AFモードは“ピントが合うと同時にシャッターが切れる”ようになっているんです。
暗いもの等、ピントが合わせづらい被写体を撮影していると「シャッターを切りたいのに切れない!」という現象が起こるというわけ。どこにピントを合わせたらいいのか、カメラが悩んでしまっているんですね。
そういう場合はMF(マニュアルフォーカス)に切り替えて、自分でピントを合わせてあげるとシャッターが切れるので、困ったときは試してみてくださいね。
AFやMFなど、ピントに関する詳しいお話はまた次回!
3)色を変えたいけど、ホワイトバランスがよくわからない…
良い写真は、構図やピントはもちろんですが、「色」もとても重要。
写真を撮りはじめたばかり、という人は「オートホワイトバランス」でもいいですが、慣れてきた人は自分で設定して理想に色に近付けてみましょう!
まずは、自分のカメラにどんなモードがあるかチェック。基本的なものだけ覚えておくと便利です。
※メーカーによって表示名が異なります。
■蛍光灯(白色)…青みがかった色
■晴天(太陽光)…基本のモード
■曇天(曇り)…赤みがかった色
もちろん、ニュートラルな色にすれば正しいというわけではありません。
上の写真のように、赤っぽい色にすることでキャンドルの暖かみを表現するのも1つの手法。逆に青っぽい色にすれば、クールで無機質な印象になりますよ。
被写体ごとに“自分のイメージに合わせてホワイトバランスを変更”できるようになれば、もう初心者は卒業!
たくさん撮影して、たくさん失敗することが上達への近道です。
(maaya)